2時間のゲームで1時間の学習効果がなくなる??〜パソコン、スマートフォンとの付き合い方を学ぶ〜その2
前回の『2時間の学習効果が消える! やってはいけない脳の習慣』の本の続き、『脳が変形する危険な習慣!(第2章)』について学びます。
(前回のブログ)
もくじ
ゲーム時間と学力の関係
ゲームをやりすぎると、脳に悪影響を与えるということは知られていますが、勉強時間ごとのゲーム時間と学力の関係について書かれています。
同じ勉強時間をしていても、ゲームをする時間の多さによって、点数が下がっていく。
例えば、勉強時間が2時間以上という子たちの中で、全くゲームをしない、1時間未満しかゲームをしない子たちの平均は変わらないのですが、1時間〜2時間、2時間〜3時間、それ以上ゲームをする子たちの層の平均点がどんどん下がっていくんです。
脳画像を解析!長時間プレイする習慣で、脳の発達が遅れてしまう!
ある種のゲームをすることによる良い影響(パズルゲームをすることで空間認知能力が高くなるなど)が報告されていますが、筆者は、大多数は悪影響だと言っています。
すでに、記憶力、注意力の低下や睡眠の質の悪化に加え、暴力的なゲームをする子どもは攻撃的な感情や思考、行動をしやすいという報告があります。
筆者の研究グループは、ゲームのプレイ時間の長さと前頭前皮質や海馬などの脳の組織の発達の悪影響の関係について、MRI画像を使った解析で突き止めたと、報告しています。
今回の解析の結果をまとめると、長時間ゲームをする子どもは、言葉に関する能力が低く、長期的にもその能力が発達しにくいこと、脳形成からは記憶や自己コントロール、やる気を司る脳の領域における細胞の密度が低く、発達が阻害されていると考えることができます。
またテレビについても
テレビを見る時間が長い子どもほど言語性知能が低く、3年後の変化量も少ないことから、その後の言語能力の発達が遅くなってしまうことをつきとめました。
とあります。
メディアとの上手な付き合い方を考える
この結果が記載されているあとに、このメディアがあるれる時代の中の付き合い方について、こう書かれていました。
メディアを問題視するのではなく、ここであげたリクスを正しく知った上で使用する、使用させることだと思います。
「スマートフォンを持っていても、1時間未満に使用時間を抑えることができる子どもたちは成績が良い」という結果が出たことを思い出してください。このとき、スマートフォンの使い方やルールを親子で話し合うなどして、コントロールする親子関係の良好さが陰で影響しているのではないと述べました。
加えて、テレビやゲームなどメディアの長時間使用は、裏返せば勉強時間や家族でのコミュニケーションの時間など、それ以外の活動の時間が減ることになります。
中略
「いつまでもテレビやゲームに夢中になるのはやめなさい」などと一方的に叱ったりするのではなく、親子とコミュニケーションの中に、その使用法について一緒に考えるというトピックを入れ、親側が一緒に考える姿勢を持つことも重要ではないでしょうか。
先週、ゲームをしていた私の体験
この本を読んだあとの私の体験です。
ミニオンズ好きの私は、この前映画も見にいきましたが、そのあたりから、ミニオンズのゲームアプリをやり始めました。(ミニオンズのゲームアプリはこちら)
ミニオンズ好きにはたまらないくらい、面白いです。そして、ゲーム的にもしっかり作られていて、どんどん先に進みたくなります。たぶん、一週間くらい遊んで、簡単なステージだけクリアして、39面までいきました。
気づけば、日曜には、ご飯を食べることをサボって、ずーっとやっていたり、ご飯食べてからも、そして出かける電車の中、待ち時間など、あらゆる場面で、ゲームに没頭していました。
これはいかん!と思い、日曜の夜には、アプリを消しました。
一週間ゲームをして感じたこと
・若干、やる気がなくなった
これはまずい!と思ったんですが、ブログを書いたり、料理を作ったり、本を読んだり、英語を聞いたり、今自分がやりたい!って思ってスタートしてきたことに対して、少しやる気がなくなったんです。
先にゲームして、そこからやろうという気持ちになってしまっている、、、
1つ1つクリアできる感じが楽しいんだなぁと思います。
・頭がぼーっとした
本を読んだ影響かもしれませんが、ゲームをしたあとは、なんとなく、ぼーっとしているような気分でした。次何かしようという頭が回らなくなった。
こうして書くとゲームが悪い!みたいに見えるかもしれませんが、ゲームともどう付き合うかなので、以前本に書いていたように、1時間まで!とか決めてするなど、自分なりの付き合い方、すごく大事と体感。
私は、他にやりたいことがたくさんあるので、やめる!という選択をしました。
楽しい1週間をありがとう、ミニオンズ。
特にお子さんをお持ちの方は、ゲームをやっている子に対して、感情的に伝えるのではなく、普段のコミュニケーションの中で、そのリスクを一緒に考える機会になればと思います。