小学校のプログラミング教育について学ぶ(その1)

2020年、指導要領の改訂に伴い、小学校でプログラミング教育が入ってくることが決まり、学校現場も少しずつ動き出しています。

しかし、わたしたち大人が全く、そんな教育を受けたことがないので、どういったものなのか、なぜ必要なのか、どんな風に展開していくのかなどなど、まだまだ議論の途上ですが、そろそろ、しっかりと考えていかないといけない時期なのかと思います。

私も仕事柄、プログラミング教育について学びだしたので、ここでも少し共有したいと思います。今回は、プログラミング教育が始まる背景について考えます。

なぜ、プログラミング教育が必要なのか?

小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)からの引用

近年の人工知能は、人間が物事を認識して理解していく学習の過程を模した「深層学習」によって飛躍的に進化したと言われている。人工知能が、大量のデータから共通する特徴を自ら見いだして概念的なものを獲得し、それを未知のデータにも当てはめていくという過程は、人間が様々な概念を獲得し物事を理解していく学習過程に似ていると考えられなくもない。

こうした人工知能が、与えられた目的の中での処理を行っている一方で、人間は、感性を豊かに働かせながら、どのような未来を創っていくのか、どのように社会や人生をよりよいものにしていくのかという目的を自ら考え出すことができる。多様な文脈が複雑に入り交じった環境の中でも、場面や状況を理解して自ら目的を設定し、その目的に応じて必要な情報を見いだし、情報を基に深く理解して自分の考えをまとめたり、相手にふさわしい表現を工夫したり、答えのない課題に対して、多様な他者と協働しながら目的に応じた納得解を見いだしたりすることができるという強みを持っている。

ポイントとしては、

・テクノロジーに囲まれた時代になり、テクノロジーがどんな風に動いているかを知っておく必要がある。 ※テクノロジーに使われるのではなく、使う人材の育成が必要。

・人工知能は大量のデータを処理できるもの。一方、人間は感性を生かして、複数のものを融合させたりして、クリエイティブに社会を作っていく必要がある。
経済成長をしていた時代の教育は、言われたことをする、労働者が必要だったが、経済が成熟してきた今、新たなこと、ものを作り出す人材が必要とされているという背景は忘れてはいけないのです。

これからの時代に求められる資質、能力

(1)情報を読み解く(読解力)
(2)情報技術を手段として使いこなしながら、論理的・創造的に思考して課題を発見・解決し、新たな価値を創造する(論理的思考、想像力、課題解決能力)
(3)感性を働かせながら、よりよい社会や人生の在り方について考え、学んだことを生かそうとする(人間性)

こんな資質、能力、つまり『ブログラミング的思考』を育むために、プログラミング教育が始まるのです。

次回、その『ブログラミング的思考』について考えます。

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mariko

mariko

主体的な学びを引き出すファシリテーター。大学時代に教えるということに挫折し、教えるだけでなく、自ら学ぶ姿勢を育むことを大切にしたいと考えるようになり、子どもたちの主体的な学びを支援する、小学校や中学校へプリント教材ソフトを提供する会社に勤める。好奇心旺盛な性格を生かし、“楽しく学びつづける“ことをテーマに、ファシリテーションや心理学、学びの引き出し方をはじめ、その他の好きなこと(カメラ、旅、料理のことなど)を、わかりやすく楽しく発信している。 プロフィールはこちら