フィンランド流 『伝える力』が身につく本 から学ぶ〜わからないから話す〜

おうちにあった本を読み直しています。

今回は、フィンランド流 『伝える力』が身につく本 からの学びをご紹介します。

筆者は、フィンランドなどの北ヨーロッパで外交官を務めていた経験を含めて書かれていました。

私もフィンランドの教育視察へ行って、感じたことがたくさんあります。

そんなことも思い出しながら読んだ、私の学びをご紹介します。

壁を作っているのは自分〜分かり合えないから話す〜

コミュニケーションにおいて、大切なポイントは、『話せばわかる』ではなく、『わからないから話す』という姿勢と、冒頭にかかれています。

自分のことをわかってほしい。

あの人とは分かり合えない。

など、思うことが多いのではないでしょうか。

残念ながら、他人のことはわからないものなので、わかってほしいと思ってもわかってもらえるものではありません。

わかりあえないという感覚で自分の周りに壁を立てていたら、非常に狭い範囲の人としかコミュニケーションがとれません。

グローバル化し、価値観も多様化する時代なので、壁をつくらず、コミュニケーションをとってみる姿勢こそが、伝える力をつけることです。

相手のことを知ろうとする

ファシリテーションでも学ぶのですが、コミュニケーションというのは、相手があってのこと。

自分が言いたいことをただただ伝えることは、speechであって、相手の心には響かない。

相手の気持ちを変容させることがコミュニケーションと学んできました。

まさに本の中でも触れられていました。

『相手の価値観を最優先に』

『相手を知る』

フィンランドの授業の話し合いの時間での例がありました。

ある男の子が『私はこう思う』という意見を述べたすぐ後に、ほかの男の子が『それは絶対におかしい。論理的にありえない』と反論したそうです。

それに対して先生が『絶対におかしい』とか『ありえない』じゃなくて、『どうしてそう思うのかを聞きなさい』と言って注意したそうです。

わからないからと言って攻撃するのではなく、わからないなら何故そうかを聞き、知ろうとする姿勢が大切だと書かれています。

伝え方のコツ

伝えるためには、壁を作らず、相手の価値観を大切にしていくという前提の中で、論理的な伝え方のコツ、コミュニケーションの基本的な考え方も触れられています。

その中で、やはりフィンランドでも聞いた、なぜ?という言葉。

なぜ?という言葉は日本では詰問されるイメージがありますが、なぜ?と目的や問題設定自体に問うことで、掘り下げて問題そのものを考えていくのです。

状況やプロセスを掘り下げていけば、問題のレベルや緊急度などを共有することもできます。

Marikoさんのまとめ

伝え方と聞くと、『私が何をいうか』ということにフォーカスを当ててしまいがちだが、伝えるということは、相手の価値観などを知ろうとし、歩み寄ることから始まる。

相手のことを意識すれば伝え方も変わってきます。

まさにYes, andのYes,(受け止める)その上で、andで自分の伝えたいことを伝えることだなと改めて感じました。

それを意識した上で、本にもさらにコツが書かれているので、是非読んでみてほしい。

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